微粉とは?
微粉とは、0.5mm以下のココピート細粒のことを指します。
ふるい分けされていないココピート培地には、微粉が多く含まれている場合があります。
微粉が含まれていると栽培にはどんな影響があるのか?
・復元が悪い
微粉が多いと空気含率が少なくなり、復元の際にうまく膨張しない時があります。
・乾燥すると水を弾く
乾燥すると微粉同士がくっついて固まり、硬い土のようになるため、その後に水を入れても水を弾いてしまうことがあります。
・根腐れを起こしやすい
微粉は重力の関係で、下の方に沈んでいきます。
微粉が排水口に溜まると、水の流れを遅くし、培地内に水が滞留してしまいます。その結果、根腐れや病気発生の原因にもなってしまいます。結果的に栽培管理がしにくくなります。
微粉が含まれていると作物は栽培ができないのか?
微粉が含まれているからといって栽培ができないわけではありません。排水性が悪くなり、収穫量や品質のバラツキが生じやすいため、微粉を除去した製品を長期間で利用することをおすすめしています。
ココカラ製品の微粉ありの製品について
CP1には微粉が20-30%含まれています。製品の復元具合にばらつきがあり、膨張のスピードも若干遅くなります。ただし、1年利用であれば物理性は変わらず、栽培においても問題なくご利用頂けます。
LCBなど、露地栽培の土壌改良材、マルチ材、混合培土を作る際の混ぜ物として使用する製品には、微粉が混ざっています。
ココカラ製品の微粉なしの製品について
CP2は0.5mm以下の微粉は全て除去しており、根の細い、いちご栽培に向いています。
CP4は1mm以下の粒を全て除去しています。大きめの粒子を配合しており、空気含率が高いため、排水性にも優れています。
チップ(ダイス/クラッシュ)で微粉の問題は解決できる?
微粉が含まれていると排水性が悪くなリます。その問題を解決するために、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れます。
以下の三相分布の『微粉(0.5mm以下)が多いココピート』の液相を下げる(=排水性を上げる)ために、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れます。
しかし、チップ(ダイス/クラッシュ)は、半年から1年の間に繊維と微粉に分解されていくため、栽培経過中に、さらに微粉が増えていってしまうことになります。培地内の物理性も変化してしまいます。
ですので、チップ(ダイス/クラッシュ)を入れると、結果的には微粉ありのCP1以上に培地にばらつきが出てしまいます。
ココピート粒の微分は、チップ(ダイス/クラッシュ)から発生する微粉と違うのか?
ココピート粒に含まれている微分は、チップ(ダイス/クラッシュ)から発生する微分とは性質が異なります。
チップ(ダイス/クラッシュ)から出る微粉
ダイスやクラッシュが分解されて発生する繊維と微粉は、水を全く含まず、分解後には底に溜まり、排水を妨げたり、軽いため排水口から流れ出ていきます。そのため、半年ほどで物理性が変化していき、極端に目減りしていくことがあります。
ココピート粒の微粉
ココピート粒の微粉は、極小であっても、それ自体に水を含むので、大きい粒と密着し、1年間の利用であれば極端に排水性が悪くなったり、排水口から粒が大量に流れ出るといった心配はありません。
「チップ(ダイス/クラッシュ)配合」製品には微粉も含まれている
ココピート培地を購入する際「チップ/クラッシュ○○割配合」と書いてある製品があります。
そこには、具体的なサイズが明記されておらず、「0mm-12mm」までの幅広いサイズのチップやクラッシュが含まれています。
6mm-12mmの目に見える大きさのチップ/クラッシュに紛れて、目には見えにくい0mm-5mm以下の微粉も含まれています。
↓クラッシュ(0mm-12mm)
↓クラッシュ(6-12㎜のみ)
↓クラッシュ(0-5㎜)
微分とチップ(ダイス/クラッシュ)の性質の違いを理解した上で、是非製品をご検討ください。