ご要望に応じて製造しています
国内在庫として若干数のバッファリング済みブリケットを用意しているほか、お客様のニーズに合わせて、硝酸カルシウムでバッファリングした製品の提供をしています。
しかし、インドの環境面やサステナブルなココピート製品生産を考慮し、可能な限り日本国内でのバッファリングを生産者の皆さまにお願いしております。
原産地インドでの、バッファリング処理による環境汚染
現在、インドやスリランカなどの生産地でココナッツをバッファリングした場合、栽培地での窒素排出量には加算されていませんが、バッファリング工程では、年間8kg/haの窒素酸化物を含む水(44m²/ha)が排出されます。
ココピートの原産地であるインドやスリランカでは、洗浄後の排液が地下水に混入することで現地の農業活動や住民の生活にも影響が出ており、深刻な環境汚染問題に発展しています。
例えば、排液が土壌に浸透しEC値が上がると農作物の生育が悪くなります。また、インド地方の農家では農業用水および生活水として地下水を使用している生産者も多く、汚染水による健康被害も懸念されています。排液が海へと流出すると海水汚染の一つの原因となり、漁業への収穫量やそれを摂取する消費者への影響も出てきます。
水の大量消費による、生産国インドに住む人々への配慮
バッファリングやココピートの洗浄のおいては、大量の水を使用します。日本のように水量が潤沢でなく、気温も40度(年によっては45度)を超えるインドにおいて、水は「限り有る資源」です。そして13億人の人口ボリュームから見ても、一人ひとりに割り当てられる水量は限られています。特に貧困層が住むエリアでは雨量が足りない猛暑には断水が実施される年もあります。農村部では、地下水が枯渇すれば当然、生活用の水不足も発生します。
cococaRaの取り組み
現在、水を使用せずにECを下げる技術や、微生物を使用してECを調整する方法などを、インドR&Dチームで研究開発を進めています。
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